インドネシア市場

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世界第4位の人口を誇るインドネシア

インドネシア共和国、東南アジア南部に位置する共和制国家。首都はジャワ島に位置するジャカルタ。
5,110kmと東西に非常に長く、また世界最多の島嶼を抱える国である。赤道にまたがる1万3,466もの大小の島により構成される[2]。人口は2億3000万人を超える世界第4位の規模であり、また世界最大のイスラム人口国としても知られる。

2010年の総人口は2億3,764万1326人(男性1億1963万913人、女性1億 1801万413人)で中国・インド・アメリカ合衆国に次ぐ世界第4位。今後も人口は着実に 増加してゆく傾向にあり、2050年の推計人口は約3,200万人をこえると予想されています。

                                              
世界最大のイスラム国で 日本企業 ユニ・チャームはいかに成功を積み上げたか。


1.面積
約189万平方キロメートル(日本の約5倍)
2.人口
約2.49億人(2013年,インドネシア政府統計)
3.首都
ジャカルタ(人口997万人:2013年,インドネシア政府統計)
4.民族
大半がマレー系(ジャワ,スンダ等約300種族)
5.言語
インドネシア語
6.宗教
イスラム教 88.1%,キリスト教 9.3%(プロテスタント 6.1%,カトリック 3.2%),ヒンズー教 1.8%,仏教 0.6%,儒教 0.1%,その他 0.1%
(2010年,宗教省統計)


 

 

ユニ・チャームの2つの方式

 

 

世界企業ユニ・チャームが、各国で戦略を策定する際、必ず戦略軸をもって方針が決めれる。その重要事項の一つが、人口である。では、インドネシアの人口構成をみてみよう。

インドネシアは世界4位の人口。2030年には、3億人を超えます

 

販売チャネルは統合されていない。

インドネシア国内には、ModerMarketといわれる、いわゆる近代的な小売業と、Traditional Marletといわれる、パパママストアといわれる大きく2つのカテゴリが存在します。

Modern Marketは全体の約40%。Traditional Marletは約60%。もともとインドネシアはオランダ領ということもあり、ユニリーバなど、ヨーロッパ企業が現地の小売業に大きな影響力をもっています。ユニ・チャームが一つの戦略として打ち出したのは、競合がひしめく、Modern Market ではなく、まずは、Traditional Marletに力を注いでいったということも現在の地位を築いた要因でもあります。

紙おむつ1枚売りでヒット

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ユニ・チャームがインドネシアで販売している乳幼児用紙おむつは、シェア約66%(2014年末)と親たちから圧倒的な人気を集めている。

 紙おむつの販売を現地で始めたのは2000年。当初は富裕層向けの高級品だった。同国では乳幼児に布製のパンツをはかせるため、1日に何度も洗濯する必要があった。使い捨てで吸水性に優れた同社の紙おむつはあこがれの存在になったものの、通常タイプの約30枚入りで約12万ルピア(約1200円、1枚あたり約40円)と、平均月収1万円程度の庶民には高根の花だった。

 同社は海外でも幅広い消費者に向けた商品を強化しようと、01年に戦略を転換。まず、市場規模が大きい同国で取り組みを始め、品質を維持したまま、価格を下げることを目指した。おむつの内側の軟らかさは残し、外側だけ別素材に変えたほか、製造現場には低速だが割安な機械を導入し、設備投資を通常の5分の1に抑えた。広告宣伝費も圧縮して、テレビCMもやめた。この結果、1枚2000ルピア(約20円)と従来品の半額の「マミーポコパンツ・スタンダー」が完成。開発を担当したベビーケアSBU部長の石井裕二さんは「考えられるだけの不要なものを、徹底的にそぎ落とした」と振り返る。

 大型のショッピングセンターではなく地域の小規模な売店で買い物をするのが商習慣で、一度に多くのお金は使わない。このためおむつを1枚ずつで売ることにした。

 07年12月に発売すると、初日から飛ぶように売れた。店主らが「庶民の味方だ」と、多くの注文を出してくれた。品質の良さが口コミで伝わり、初年の販売額は計画を7割も上回った。石井さんは「良い紙おむつが誰でも使えるように、という理念に、流通関係者の共感が広がったことが大きかった」と語る。高級路線からの転換が功を奏したのだった。【宇田川恵】

 ◇アジアのシェア第1位

 ユニ・チャームは日本国内では1981年から乳幼児向け紙おむつの製造・販売を開始し、「ムーニー」「マミーポコ」の2ブランドを展開。海外では84年の台湾を皮切りに、約80カ国・地域で「マミーポコ」を中心とした商品を販売している。2014年の世界シェアは9.1%と、米P&G、米キンバリー・クラークに次ぎ第3位。アジアでは25.2%で、世界大手の中で首位に立っている。

                                      *毎日新聞より抜粋

着眼大局、着手小局。

考えは大きく。行動は小さく着実に。 世界で成功するには、一定の、戦略と、大胆な行動力が必要です。

 現 ユニ・チャーム取締役 宮林吉広さんと2010年当時インドネシア社長をされておられた際に、ジャカルタの旧日航ホテル隣のユニ・チャームインドネシア本社でご一緒させて頂きました。あれから、5年が経過し、宮林さんは現中国社長となられてご活躍されております。

左からユニ・チャーム宮林様 真中 ごくらく株式会社丹羽 右 当時マーケティングの畠中様です。

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このページは、GOKURAKUが2015年3月10日 11:25に書いたブログ記事です。

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