資生堂化粧品が中国で突如売れ出した 若者の自己顕示とSNSの魔術
資生堂が中国市場で台頭しているというニュースです。
ソーシャルメディアマーケティングとEC戦略にライバルの後塵を排していた資生堂ですが、
2017年の資生堂の中国市場における売上高は1443円、前年同期比22%増、営業利益も前年の52億円から113億円へと倍以上の増加(117%増)を果たしています。
記事の中でも書かれているが特筆すべきは、その年齢層で、日本における資生堂の年齢層は40代、50代が主力であるのに対して、
中国大陸では25歳から35歳と年齢層が若いことです。
まさに、ハイタオ(25~35歳)の心をつかんだということがわかります。
プロモーションの内容も、中国の人気歌手をKOLに起用しWEIBOでプロモーションを行い、話題性、爆発性を持たせて行うプロモーション戦略が当たっています。
現在の中国マーケティングは、こうした大型KOLを起用して、販売を同時に仕掛ける形が主流になっています。
逆にこうしたパターンに乗らない戦略では成功には程遠く、WEIBO上でのソーシャルメディアプロモーションと、それにシンクロした販売チャネルの構築というのが成功での必須条件となっています。
また、中国の大学生のような若者が、所得のうちの4分の一程度まで、化粧品、美容に費やすというのは驚きです。
若いうちからお客を囲い込み、ファンを作ることで、化粧品メーカーとしては長期的な収益基盤にもつながります。
ロイヤリティカスタマーを捕まえるためのKOLプロモーションは、今や化粧品メーカーとしては必須といっても過言ではありません。
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