ミャンマー 仕事のやりがいを重視

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海外進出するにあたり、まずは文化の違いを受け入れる必要がある日本企業。ミャンマーで働く人々が仕事に対しどんな価値観をもっているか調査した。

ミャンマーでは仕事をやりがいで選ぶ。日経リサーチが東南アジアのミャンマー、カンボジア、ラオスの3か国の消費者を対象に行った調査によると、仕事を選ぶのにラオスとカンボジアは給与を重要しするが、ミャンマーではやりがいを重要視することが分かった。東南アジアの製造拠点として存在感をあらわし、タイからの生産拠点を移管する受け皿としての3カ国でも、仕事に対する価値観は大きく違うようだ。

日経リサーチは  新しい消費市場の胎動。ミャンマー カンボジア ラオス 消費者暮らしの調査結果レポート2015をまとめた。

カンボジア、ラオスは給料

仕事をする上で、やりがいはないが給料が高い仕事と、やりがいはあるが給料が安い仕事 のどちらを重要視するか各国に聞いたところ、ミャンマーではやりがいを重要視するという割合が62%に達した。

一方でカンボジアは高い給料を重要視する割合が86%に達し、ラオスでも同回答が72%を占めた。ミャンマーとカンボジア、ラオスの傾向が割れた背景について、日経リサーチは 経済開放はされたが、まだまだ、就職口は少ない。ミャンマーは地元で就職できることに感謝する傾向がある。と答えた。

今後1~2年以内に購入すると答えた耐久消費財は、カンボジアで49%の薄型テレビがトップ。46.5%のスマートフォンが2位に続き、家電製品に対する旺盛な購買意欲が浮き彫りになった。ミャンマーも、スマホが35%で首位だった。

それに対して、ラオスで50%で断トツの1位は新車の購入だった。自動車の割賦販売をはじめて導入した韓国系企業のコラオ・グループの影響で、新車を購入する人が増えた。

給与の使い方では各国で違いがみられた。ミャンマーで最も多かったのは、貯蓄の50%。

一方でカンボジア、ラオスは 教育・進学がトップだった。調査はミャンマーのヤンゴン、カンボジアの首都プノンペンに住む18歳から49歳の各都市200名ずつ、ラオスの首都ビエンチャンに住む同100人を対象に2014年7~8月にかけ、面接形式で実施。

                          出典 2015年3月6日 日本経済新聞

日本でも年収により仕事に求める内容が異なることがわかっている。ミャンマーは経済開放がされた間もない国。働けることが幸せであるという。日本の高度経済成長以前、働けば成長する時代を生き抜いた日本の段階の世代のビジネスマンは、このようなミャンマーの人々の気持ちを思い出すのだろうか。 

日本の団塊の世代の起業

これは、団塊の世代が退職し、もしくは、退職を目前に起業する気持ちと同じではないかと感じる。長らく雇われていた、企業から体一つで独立する。明日から安定して毎月給料が保証されることはない。給料が高い、安いという話ではなく、まずは、自立して働くということは、まさしくやりがいを求めて、仕事をする。成熟社会に突入した、日本の団塊の世代の起業と、ミャンマーで働くということは、実は同じ気持ちであるかもしれない。

                                              ごくらく株式会社 

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このページは、GOKURAKUが2015年3月 6日 20:30に書いたブログ記事です。

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