・2013年以降中国政府のの情報統制から、ソーシャル時代となり情報を自由に入手可能となった。
・海外の商品を日常的に消費、購入している、海淘(ハイタオ)ユーザーとは
・中国で確実に成果を上げるには、 B,A,Tの3企業のみ。
2013年以降ソーシャルメディアが中国を変えた!
数年程前、中国では反日運動や、メラミン混入の粉ミルク事件が起こったことはまだ記憶に新しい。
粉ミルク事件とは、中国衛生省が三鹿集団の粉ミルクから、メラミンが検出されたことを発表。
中国本土の5万4千人以上の乳児が肝臓結石の被害を受け、少なくとも4人が死亡した。メラミンは食器などに使われる樹脂の主原料とされ毒性は低いが、大量に摂取すると、肝臓に結石ができるといわれている。
窒素を多く含み、食品などに混ぜることによってたんぱく質を多く見せることが可能。当時乳製品メーカー合計22社の製品のほか、菓子、卵、家畜飼料などからも見つかった。
(2008-11-19 朝日新聞 朝刊 2外報)
当時私を含めて、日本や中国政府の流すメディアの影響力によって、事件の概要しか知ることができなかったが、この事件を受けて、中国に住むママたちはどこから商品を購入するようになったのか。
現在の日本商品の爆品といわれる(KAO,メリーズ等)商品は、台湾や、香港の1部のバイヤー達が広めることとなった。当時はまだ、ソーシャルメディアが発達していたなったため、香港と台湾が情報の発信の場となった。
2013年以降、2つのソーシャルメディア(微博、微信)が中国の爆買いを加速化させる。
中国で大きな影響力をもつのが2つの微といわれる、微博と、微信である。もうひとつ中国でのメディアとして忘れてはいけない巨大メディアがBaidu.
この2つのソーシャルメディアと、Baiduを合わせ、中国ビジネスを成功に導くためにはBAT(バット)を攻略する必要がある。
BAT(バット)とは何か?
BはBaidu のB。日本では、Yahoo! やGoogle の役割となります。
百度は中華人民共和国で同国最大の検索エンジンを提供する企業である。創業は2000年1月で本社は北京市にあり、その他「百度百科」、「百度入力方法」なども提供している。 全世界の検索エンジン市場において、Googleに次いで第2位、中国国内では、Googleを押さえて最大のシェアを占める。
AはAlibabaのA.ソフトバンクの孫社長が大株主であるアリババグループ。
中国の電子商取引の8割を占める巨大ネット企業です。 日本の楽天や米国のアマゾンをさらに大きくした会社と考えてよいでしょう。 アリババはいくつものサイトを運営していますが、阿里巴巴(アリババ:企業間取引)、淘宝網(タオバオ:オークション)、天猫(Tmall:ショッピングモール)という3つのサイトが主力です。このグループのソーシャルサービスが微博(Weibo)です。
TはTencentのT.
テンセントは、中華人民共和国広東省深圳に本拠を置く持ち株会社で、インターネット関連の子会社を通してソーシャル・ネットワーキング・サービス、インスタントメッセンジャー、Webホスティングサービスなどを提供している。テンセントの100%子会社である、テンセントジャパンは東京都港区にある。このグループのソーシャルメディアサービスが微信(Wechat) です。
- Qzone(QQ空間=ソーシャル・ネットワーキング・サービス・サイト)
- テンセントQQ(騰訊QQ=インスタントメッセンジャー)
- WeChat(微信)
2013年以降、中国の3つの巨大企業のサービスにより、今まで中国政府に情報統制されてきた国民が、自分たちのほしい情報を手に入れることができるようになってきた。粉ミルク事件を代表するように、中国人は正確な情報を入手することにより、中国産の商品よりも、日本産の商品を好み購入するようになる。
現在、爆買いリストにはいっている商品の大半は、2013年以前に台湾や、香港で一般的に広められた商品が大半である。メーカーもなぜ、自社で何の施策もおこなっていないのに商品が中国で爆買い対象になっているのか、不思議に思われている人たちもきっと多いはず。
中国人に爆発的人気を誇る山本漢方社の大麦若葉という商品。中国に展示すると何の説明もいらず、指名買いされる商品です。
このメーカーも過去なんらかのメディア戦略を行ったわけではなく、香港にある某企業が香港ルートで本土にアナウンスしていたところ、今になって爆買いされている状況になってきました。
爆買いや、越境ECで販売している企業様であればこんな中国人にあったことがあると思います。例えば、LIONの有名商品です。単品と、セット品、もし同じ値段で購入できるとすればどちらの商品を購入しますか?
↓単品
↓セット品
日本人であれば、もちろんセット品ですよね。でも、インバウンドで購入する中国人は単品を購入します。なぜかというと、実際、日本に来て日本の商品を購入している多くの中国人は、転売者や代行購入者であり、商品を購入するときに注目しているのは、このJANコードなのです。(以下のJANはNANOXと異なります・・・)
日本の商品はいったいどんな消費者が購入しているのか?
本来、商品を販売するには、どんな属性に対してのコンセプトなのかを明確にして、その属性に対して、伝える内容を作るはずです。
爆買いやインバウンド、越境ECで販売するために、ソーシャルメディアや、税金、保税区を理解することは重要な要素ですが、この中国ビジネスに関しては、本来一番重要とされる、消費者の顔をイメージすることができませんでした。
海外の商品を日常的に消費、購入している、海淘(ハイタオ)ユーザーとは?
ということで、5月に上海に渡り、現在の中国ビジネスの最終エンドユーザーを確認してきました。
これが、爆買い、インバンド、越境ECの最終エンドユーザーです。
属性 年収200万~1,000万円
女性
家賃 5~8万円 沿岸部
20代~40代女性
日本大好き
スマホは毎日触って、友達とは常にWechatで連絡。
学校では日本語を勉強したため、日本に行ったことはないが、日本のことをよく知っている。
2016年では1.3億人の中間層の人達がいましたが、2018年には約3倍へと増えます。
こんな感じでバイヤーをイメージしている方きっと多いですよね。
今後中国ビジネスを展開するためには、税金、法律等中国政府の一声でビジネスが止まる可能性があります。
しかしながら、海淘(ハイタオ)ユーザーは一度日本のシャンプーの良さを知ってしまった以上、税金が上がったからといって、中国産のシャンプーに切り替えることはありません。日本人も消費税が8%~10%に上がるので、安い中国製品を買うことはしないですよね。
特に今日本の商品を購入している海淘(ハイタオ)ユーザーは日本が大好きです。 天猫、天猫国際、ジンドン、店舗、どんな手段を使っても欲しい商品を手に入れようとします。 今後、そのユーザーは3.8億人に拡大します。日本の人口の3倍です.
確実に中国ビジネスを自社の主軸事業にするためには以下の3つのチャネルを同時にもっておく必要があります。
政府の方針転換によって、ビジネスを止めるのではなく、海淘(ハイタオ)ユーザーへの商品の流通ルートを変えてあげるだけでいいのです。
①越境EC (ネット)
②爆買い (日本国内)
③並行輸入 、保税区、香港経由 (リアル流通チャネル)
ごくらく株式会社は海外進出、インバウンド、越境ECに特化したデジタルマーケティング事業を行っています。
WEIBOマーケティング、WECHATマーケティング最近では特に中国に特化したデジタルマーケティングが強みです。
WEIBOの公式パートナーとの業務連携により、最先端の情報も提供可能です。
お問い合わせは
info@gokuraku.co.jp
ごくらく株式会社 丹羽