多額の貿易赤字を抱える中国ですが、7月から輸入化粧品の関税を大幅に値下げするというニュースが入ってきました。
WTOメンバー国、あるいは中国と関税互恵協定を結んでいる国・地域からの輸入品に適用される「最恵国税率」について、
化粧品関連を見ると、リップやアイ関係商品が10%から5%へ、ネイル商品が15%から5%へ、
アイプロ・アイライナーが25%から6%へ、フレグランス用スプレーが18%から6%へ、
ファンデーションおよびパフが18%から6%へそれぞれ下がります。
これにより、輸入化粧品の中国流通価格が下がるため、
輸入化粧品にさらなる商機が到来します。
中国国内メーカーあるいは現地生産企業は今後コスト削減の努力を迫られるとともに、良質なものが安価に普及してくるため、
取り巻く環境が厳しくなってきて、ある程度質を追求しないと難しくなってくるでしょう。
一方で日本も含めた外国勢にとっては商機拡大で、一般貿易によって輸出入された商品の市場流通価格が競争力を持つことにより、より越境ECや代理商を通じた取引が活発化していくことでしょう。
中国の消費者はタオバオを中心としたCとCマーケットで商品を購買するというスタイルが定着していますが、
今後他の越境ECとの価格差が縮まることから、消費者の消費行動にどう影響を与えるか、今後の消費者の消費動向から目が離せません。
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