アリババグループの4年間の決算数値を徹底分解!
アリババグループは、中国の代表的Eコマース企業です。
1999年にジャック・マーらによって設立され、中国国内を主なターゲットとしてオンライン通販マーケットプレイスを開始しました。
2000年1月には日本のソフトバンクから2000万ドルの出資を受け、2001年12月にはAlibaba.comの登録ユーザー数が100万人を突破。
2003年には「Taobao」マーケットプレイスを開始。2004年、現在は関係会社となった「Alipay」がオンライン決済サービスを開始します。
2005年には米ヤフーと戦略的提携を結び、中国におけるヤフー事業を運営します。
2007年には香港証券取引所のメインボードに上場。同年11月にはマーケティングソリューション「Alimama」を公開。
2008年4月にはBtoC取引を行うことができる「Taobao Mall(現在のTmall)」が公開されます。
そして2014年9月にニューヨーク証券取引所に上場。その後、世界を驚かすような急成長を続けており、時価総額は世界で6番目に大きい4663億ドルに達しています。
アリババグループの損益推移
2011年3月期の売上高は119億元でしたが、2017年3月期には1582億元(2.7兆円)と10倍以上に成長しています。
営業利益率も30%前後とかなり高いことがわかります。
GMV(流通総額)の推移もみてみます。
2017年3月期の年間流通総額は3.7兆元(64兆円)にも達しています。また、特徴的なのは、モバイルの利用率が年々増加していることです。
2014年3月期のモバイル流通総額は全体の19%に過ぎなかったのが、2017年3月期には79%に増加。たったの3年間で文字通り逆転してしまいました。
そしてAlipayを通じたモバイル決済サービスに力を入れており、モバイルを通じた情報収集→コミュニケーション→購入→決済までの仕組を確立しています。
営業費用も増加し、従業員も年々かなりの割合で増えており、サービス・オペレーションにも投資をしてます。
モバイルの流通と時代のニーズをうまくとらえ、毎年組織としても大きく成長しているのがよくわかります。
日本の企業にとっては、中国展開を目指すうえで、アリババグループの成長と同調したマーケティング戦略を取ることがとても重要です。
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