サントリー食品が新発売したレモンジーナ販売中止の先にあるものは?
サントリー食品インターナショナル(株)は、「オランジーナ」ブランドの新しいラインナップとして「レモンジーナ」を3月31日(火)から全国で発売しました。
土の味がするという口コミでネットで拡散、直ぐに販売休止になる事態に。
『レモンジーナ』本日発売 『Twitter』では「土の味」「草の味」「カブトムシ」の声も!?(ガジェット通信)
http://getnews.jp/archives/891576
レモンジーナは土の味がするのか飲んでみた(youtube)
https://www.youtube.com/watch?v=YjEFcnnmMWk
ネットでは、拡散しやすいような面白いネタが話題になりやすい。facebookやtwitter の浸透により、個人が情報発信をすることが容易になり、面白いと思えるネタを常に探している感じがあります。
中小企業は、効果があるとわかっていても、手が出せない、TVCMの代わりにこのソーシャルを存分に活用している状況です。
そこで、このネット拡散に成功した サントリー レモンジーナの検証をしてみます。WEBマーケティングのノウハウとして使えるものはドンドン使って参ります。
まず
レモン果実のおいしさを体感できる新感覚の炭酸飲料
「レモンジーナ」新発売
― フランスで愛されている「オランジーナ」ブランドから新フレーバー登場 ―― オランジーナ社と共同開発し、世界で初めて発売 ―2015年3月31日発売。
発売日当日のサントリーのFACEBOOKです。動画で商品紹介を行い、再生回数10,1995回を記録。
4539人がいいねをしています。 他の投稿を見てもコンスタントに4,000~10,000くらいのいいねがおされているため、販売休止となるほど、話題になっている感じは見当たらない。
土の味がすると話題になる。
話題の商品が多く生まれるなか、3月31日にサントリーが新商品「レモンジーナ」を発売した。2012年に同社の大ヒット商品となった炭酸飲料「オランジーナ」の姉妹商品とも言える「レモンジーナ」は、発売初日からさまざまな理由で話題を呼ぶこととなる。などソーシャルで話題となり、発売2日後に、1年間の販売予想を大幅に更新し、供給停止宣言。
企業側からすると、意図的であるかは別として、 ネットで大いに拡散されたため、予想以上の販売数を達成した。
早速話題のレモンジーナをドラッグストアで購入し、飲んでみました。はっきり言って、ただのレモン味の炭酸です。正直、話題性に反して、普通でした。
この消費者の感覚は非常に重要です。メーカーとしては、いかに認知をしてもらい、購入してもらうかを考えますが、商品が売れる最大のの要因は、その商品自体の味が消費者に認められ、リピートされることです。このレモンジーナは話題性があったので、購入してみましたが、次に購入することはないのかなと感じています。
さて、メーカー側は、予想以上の売り上げを達成したとのことです。メーカーの営業マンであれば、避けてはとおれないハードルがあります。小売り向けに商品を大量に販売した後、小売りのバイヤーと話題になるのが返品の問題。これだけ、反響のあったレモンジーナなので、店頭に行ってもまったく在庫がないだろうと、某ドラッグストアをチェックにいきました。
発売は3月31日。販売休止は4月1日。 現在4月11日です。それでは店頭の在庫はどんな感じかというと
こんな感じです。特設津ペースに台車ごと山積され、4本ぐらいは売れていました。これは、1か月後返品交渉にメーカーの営業マンが泣かされるのではないかと予想できますサントリーほどの会社ですので、返品は一切できませんといいきるのでしょうが。
WEBを使ったPRは、大企業よりも、中小零細企業の方が身近に感じるものです。
今回のレモンジーナは今後のPR戦略によく考えたほうがよさそうです。話題になると、売れる=消費者に満足してもらえる。はまったく違う話です。モノが売れなくなる中で、いかに情報を伝えるかを真剣に考えることは当然ですが、やはり、品質や、おいしさ、消費者がほしいと思う商品を開発し続けることがマーケティングの本質です。
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